インプラント治療をしますとアゴ骨の減少を防ぎばかりか骨の代謝を促して健康なアゴの状態の維持につながります。どうして人間の身体にとって異物である人工材料を入れているのに身体に馴染んで自分の歯のような感覚で使用できるようになるのでしょうか。それは、人工歯根が単に骨に埋め込まれているのではなく、アゴ骨と直接結合してまるで生きている骨として取り込まれたように安定した状態になるからです。
インプラントは人工の歯だから、虫歯や歯周病には感染しないと考えたり、元の歯のときよりもケアをしなくても構わないだろうと考える方がいるとしたら、それは大きな誤りです。確かに虫歯になることはありませんが、インプラントは天然歯のような防御機能が欠けていますから、術後のメンテナンスを怠りますと、自分自身の歯以上に歯周病に罹りやすく、インプラント自体が使いものにならなくなってしまいます。
痛みがなくても鎮痛剤以外の処方された薬は、身体に変調(腹痛、下痢や湿疹など)がない限り、指示通り服用してください。また、抗生物質も同様です。顔の腫れや内出血斑が、出る場合もあります。腫れは2~3日目がピークになりますから、その間は冷水で湿布しましょう(20分ごと)。ただし、氷などの極端に冷たい湿布は、かえって治りを悪くしますから避けてください。内出血は数日で自然に消えていきますから、心配いらないでしょう。
インプラントは、アゴの中に埋め込むフィクスチャー(歯根部)、歯の部分にあたる上部構造(人工歯)、そしてそれらを連結するアバットメント(支台部)の3つの部分から構成されています。素材には、人体に馴染みやすいチタンが一般的に用いられています。インプラントの代表的な形態には、棒状タイプ、そして板状タイプがあります。以前は板状のブレードタイプが主流だったのですが、棒状タイプが登場してからは、手術がシステム化されて患者にも負担が少ないということから、インプラント治療は板状タイプから棒状タイプへと移行しています。